H21.10.05 アカネズミ

アカネズミ

<研究部会の活動報告>
*書籍プロジェクトの中間報告
 来年の1月に完成をめざしている書籍ですが、各担当者順調に執筆が進んでおりま
す。
ここでは、テキスト文章のみですがその中身をちょっとだけご紹介していきます。
まず、藤井さんが執筆中の中から「はじめに」の中の文章を少しだけ。

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鳥にとって羽根は、飛翔から求愛、防寒に至るまで様々な役割を持ち、鳥が鳥であ
るための重要な要素の一つとなっている。
羽根は、昔から人間の生活と深い関わりを持ってきた。
ペンや様々な装飾品として使われてきたことはよく知られているが、ヨーロッパでは
チェンバロという鍵盤楽器の弦を弾かせるために使われたほか、
釣りの世界では毛針の材料やみゃく釣りの目印として、そしてクジャクの羽根はウキ
の材料としても使用されている。
また、日本では古来から弓矢の材料や、茶道では羽箒(はぼうき)として場を清める
ために使われてきた。
身近なところではバトミントンのシャトルやはねつきのはね、車掃除の毛ばたきにも
使われているほか、ダウンジャケットや羽毛布団として私たちにぬくもりも与えてく
れている。
そんな私たちの生活と深い関わりがある羽根は、野外に目を向ければ、山や草地、海
岸・河原などの水辺、田畑から町中の道ばたまで、どんなところでも拾うことができ
る・・・・
(以降、略)

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<生き物豆知識〜マンサク>
 マンサクは関東以西に自生する落葉低木で、名前の由来は、「枝いっぱいに花を咲
かせるので満作」、「春真っ先に咲くので、まず咲くがなまった」などの説がありま
す。
マンサクは3月頃、葉が出る前に、糸のように細い鮮黄色の花びらが4枚ついた花を
たくさん咲かせ、花の色は長く保ち早春の彩りとなりますから、どちらの説もあって
いるようですが、
実際のマンサクの花を思い浮かべてみると、いまひとつしっくりきません。
また、マンサクは秋の黄葉も美しく、山地では10月頃透けるような黄色に色づきま
す。樹形はあまり美しくありませんが、早春の花と秋の黄葉が好まれ、最近は公園な
どによく植えられているようです。
ところで人里に植栽されたマンサクは山よりやや遅れて黄色に色づき落葉します
が、落葉も下の枝に青々とした葉をつけていることがあります。
青々とした枝の葉をよく見てみると、葉の表面にはツヤがあり、縁には鋸歯と呼ばれ
るギザギザもありません。
これは同じ科のイスノキの台木に接ぎ木されていることがあるためです。
台木のイスノキが強くて枝を伸ばしてしまったため、一本の木から2種類の葉が出て
いるのです。
「マンサク」というネームプレートがおいてあっても、イスノキに接ぎ木されたマン
サクでは、名前同様どうもしっくりとしない感じがするのです。

<ワンポイント環境問題〜かおり100選>
環境省では2001年に「かおり環境」という新しい考え方を取り入れ、「身近にある
よいかおりを再発見し、かおりに気づくことを通して身の回りにあるさまざまなにお
いを意識し、
不快なにおいの改善に積極的に取り組む地域の活動」を促進していく方針で、かおり
環境として特に優れたもの100地点を認定する事業として「かおり風景100選」を実施
しました。
選定基準として、以下の項目が挙げられます。
?多くの一般住民が気軽に楽しめる条件にあること
?かおり風景が地域における白然的、歴史・文化的、生活または生産活動の環境と
しての位置付けが認知され、今後も継承されること
?かおり風景に接することによって、地域住民や訪問者の憩いや安らぎを与え続け
ることができること
?かおり風景の創出や維持・保全に対し、地域ぐるみで取り組む熱意が見られるこ

?かおり風景の保全が地域環境の改善または保全モデルとして寄与すること
?かおり風景が人の持つ五感を呼び戻す環境づくりに貢献すること
?かおり風景としての「品格」を有し、保存する価値の高い地域であること
などが挙げられています。
 全国から応募のあった600件の中から最終的に、北海道・北見のハッカとハーブ、
盛岡の南部煎べい、草加市草加せんべい醤油のかおり、京都市の伏見の酒蔵など、
全国で100か所が選定されました。
生活に漂っている香りを体感しましょう。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供さ
れております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:大谷

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介します。
第11回はアカネズミです。
眼がクリクリしてて小さいので、個人的にはとっても好きなネズミです。
でも、森の中に捨てられたゴミを良くあさってるんですよ。

<研究部会からのお知らせ>
*お知らせする事項は、特にありません。

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す。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp