2014-01-01から1年間の記事一覧

研究部会メーリングリスト通信 2014年12月号

<動物遺物学の部屋>第36回 フィールドで動物遺物を見つけよう(1)〜ペリット 野外(フィールド)を歩いていて見つかる動物遺物には、そのまま持って帰られるものとそうでないものがあります。 後者の代表は足跡やモグラ等の巣穴などの、いわゆるフィール…

研究部会メーリングリスト通信 2014年11月号

研究部会メーリングリスト通信 2014年11月号<動物遺物学の部屋> 第34回 動物遺物からどこまで情報を引き出せるか(4) 獣毛や羽毛、糞といった動物遺物をフィールドで採取したときに、それから動物の情報をどのくらい引き出せるかについての最終回です。 …

研究部会メーリングリスト通信 2014年10月号

研究部会メーリングリスト通信 2014年9月号<動物遺物学の部屋> 第33回 動物遺物からどこまで情報を引き出せるか(3) 獣毛や羽毛、糞といった動物遺物をフィールドで採取したときに、それから動物の情報をどのくらい引き出せるかについての第3回めです。 …

研究部会メーリングリスト通信 平成26年9月30日号

研究部会メーリングリスト通信 2014年9月号<動物遺物学の部屋> 第33回 動物遺物からどこまで情報を引き出せるか(2) 獣毛や羽毛、糞といった動物遺物をフィールドで採取したときに、それから動物の情報をどのくらい引き出せるかについての第2回めです。 …

研究部会通信2014年8月号

<動物遺物学の部屋>第32回 動物遺物からどこまで情報を引き出せるか(1) 獣毛や羽毛、糞といった動物遺物をフィールドで採取したときに、それから動物の情報をどのくらい引き出せるかについて考えてみます。 採取した動物遺物を見たときに、まず思いつく…

研究部会通信2014年7月号

<動物遺物学の部屋>第31回 ヘアートラップの話 獣毛から種類が同定できることのメリットを考えてみましょう。 まず思いつくのが、動物を捕獲したり待ち伏せして個体を確認しなくても、そこに来る動物を同定することができそうだということですね。 彼らの…

研究部会通信2014年5月号

<動物遺物学の部屋> 第30回 毛は何年持つ? 獣毛は生きもの由来の物質ですから、そのうち腐って消え失せてしまうものなのでしょうか? 確かにその通りなのですが、獣毛を作っている物質はおおむねケラチンというたんぱく質です。 このケラチン、普通のたん…

研究部会通信2014年4月号

<動物遺物学の部屋> 第29回 糞中から剛毛を見分けるコツ 動物糞の中から獣毛を見つけるには、糞をつぶしてアルコールに溶かし、実体顕微鏡を使ってひろい出します。 今のところ同定できるのは剛毛なので、見つかる毛の中から剛毛だけをひろい出さなくては…

研究部会通信2014年3月号

<動物遺物学の部屋>第28回 ホッキョクグマの毛は空洞だから暖かい? 数年前に、ホッキョクグマの毛は中が空洞のストロー状で、空気を毛の中にためられる構造になっている。 このため断熱効果が高く寒い北極でも生きていけるのである、という説が出されまし…

研究部会通信2014年2月号

<動物遺物学の部屋>第27回 イヌとネコの毛は同定が難しい?獣毛同定の技術普及に努めているブログ主ですが、寄せられる意見の中には苦情やクレームもあります。 結構あるのが「イヌやネコの毛でやってみたけど、よく分からなかった」という意見です。 実は…

研究部会通信2014年1月号

<動物遺物学の部屋>第26回 透過標本の話 今回は透過標本の話をしましょう。 プレパラート(ガラス板)に獣毛を置き、封入液を垂らしてカバーガラスを載せたら出来上がり、というお気楽な標本です。 獣毛を同定するときに重要な手法ですが、作り方や仕上が…