2016-01-01から1年間の記事一覧

研究部会通信2016年6月号

<動物遺物学の部屋>第51回 獣毛標本の整理 獣毛はかたくて丈夫なケラチンという物質でできています。 爪と同じ物質で、常温で置いたままでも腐ることはなく、毛を食べる害虫も多くありません。 なので、古墳から発掘された毛皮に付着していた毛や、ピラミ…

研究部会通信2016年5月号

<動物遺物学の部屋>第48回 ニホンオオカミの獣毛を同定できるか? 獣毛の同定に関して、けっこう奇妙な問い合わせを受けることがあります。 「殺人事件の捜査に協力してくれないか」とか、「古墳から発掘された武具に使われている毛皮が何の動物か分からな…

研究部会通信2016年3月号

<動物遺物学の部屋>第47回 フィールドで動物遺物を見つけよう(12)〜木の上にあるのは? 野山を歩いていると目線より上の周囲を、山の稜線や森の樹々を普通はよく見ますよね。 今まで紹介した動物遺物は足元ばかりにあるものでしたが、もちろん目線より…

研究部会通信2016年1月号

<動物遺物学の部屋>第46回 フィールドで動物遺物を見つけよう(11)〜フットプリント(足跡) 野山で見られる動物たちの遺したもの、ここでは動物遺物と呼んでますが、その真打ちといえば足跡ですね。 英語ではフットプリント、これを紹介したフィールド…