生物技術者連絡会通信 2024年11月号 <生物技術者が見た風景〜カモたちがやってきた!> 11月も半ばを過ぎるとさすがに気温が下がってきました。紅葉はまだいまいちですが、そろそろカモたちがやってくる頃だろうと思って彼らを狙いに千葉県成田市にある坂田…
生物技術者連絡会通信 2024年10月号 <生物技術者が見た風景〜秋の干潟2か所> 秋になると、鳥好きの身としてはシギ・チドリ類がたくさんやってくる干潟が気になります。私が普段住んでいる金沢市の周辺には鳥がやってくるような広い干潟がありません。なの…
生物技術者連絡会通信 2024年9月号 <生物技術者が見た風景〜山野辺の道とヒガンバナ> 毎年、春と秋になると奈良県にある山の辺の道へ歩きに行っています。天理市から桜井市に至る長さ20キロくらいの私のような年寄りでも歩ける遊歩道です。歩いていると大…
生物技術者連絡会通信 2024年8月号 <生物技術者が見た風景〜真夏のサイクリングロードで生き物を探す> 真夏は暑い!と感じるのは人間だけでなく他の生き物たちも一緒。外に探しに出てもろくな生き物は見つからないでしょう...と思っていたら先月行った里山…
生物技術者連絡会通信 2024年7月号 <生物技術者が見た風景〜真夏の里山林に花を探す> 真夏に里山の森に行くなんて、暑いし蚊や虻がいるし、だいたいきれいな花なんかないじゃん…とか思ってませんか? 実は私もそうで、夏に里山林に行ったことはほとんどあ…
生物技術者連絡会通信 2024年6月号 <生物技術者が見た風景〜トンボの季節になりました> 6月に入るとあちこちでトンボの姿が目立つようになりますね。6月上旬に金沢城公園へモリアオガエルの卵隗を見に行って、数が少なくてがっかりしてたら池のほとりでト…
生物技術者連絡会通信 2024年5月号 <生物技術者が見た風景〜河川敷のサギコロニー> 犀川は金沢市の真ん中を流れる川ですが白山山系を水源としているので水質が良くアユやサケが遡上し、底生生物も豊富です。河川敷も広いので冬にはカワアイサが渡来し、山…
生物技術者連絡会通信 2024年4月号 <生物技術者のための名所案内〜成東食虫植物群落> 今月の中旬に私のもう一つの自宅がある佐倉市から近い千葉県山武市にある成東食虫植物群落に行ってきましたので、そのご紹介。場所はJR成東駅から歩いて30分強で着くん…
生物技術者連絡会通信 2024年3月号 <生物技術者が見た風景〜山野辺の道で> 若いころは仕事の合間に山登りに出かけるのが日課だった筆者ですが、腰を痛めてしまったこともあって定年になってからは山に行くこともなくなりました。だけど自然の中に身をゆだ…
生物技術者連絡会通信 2024年2月号 <生物技術者が見た風景〜早春に里山を歩く> そろそろ野山の生きものたちに会いたくなってきたので、まだまだ冬枯れ状態の里山に行ってきました。普段住んでいる金沢市周辺は雪の中ですから行ったのは佐倉市にある畔田谷…
生物技術者連絡会通信 2023年11月号 <生物技術者が見た風景〜冬鳥がやってきた> 冬になると金沢市の三分の二を占める山岳部にはたくさんの雪が積もり、夏には賑やかだった鳥たちはすっかりいなくなります。対して平野部の湖沼や海岸には水鳥がたくさんやっ…
生物技術者連絡会通信 2023年10月号 <生物技術者が見た風景〜土の中の奇妙なダニたち> 昔のことですが、環境影響評価(環境アセスメント)の動物調査業務に携わっていた時、東京都の環境影響評価技術指針に示された調査事項に「クモ類及び土壌動物」という…
生物技術者連絡会通信 2023年8月号 <生物技術者のための名所案内〜中池見 人と自然のふれあいの里> 来年の3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸します。これで東京から3時間20分ほど、1本で敦賀まで行けるようになったわけです。と、しかし敦賀って何があるの? …
生物技術者連絡会通信 2023年7月号 <生物技術者が見た風景 〜 海に落ちる滝とコオニユリ> 能登半島には綺麗な海岸線や揚げ浜塩田、白米千枚田などの観光地が多々ありますが、個人的には海岸線を巡る遊歩道を歩きながら道端に咲く花々を愛でる方が好きです…
生物技術者連絡会通信 2023年5月号 <生物技術者が見た風景〜エナガの巣作り> 春が来て、野鳥たちの繁殖季節になりました。この季節になるとどうやってカメラを持って野山へ出かける時間を作るか、ウズウズしますね。さっそく500ミリの望遠レンズをつけた愛…
生物技術者連絡会通信 2023年4月号 <生物技術者が見た風景〜雑木林の林床にキンラン咲く> 筆者は普段は金沢市に住んでいますが、自宅は千葉県佐倉市にありますので月1回程度、自宅に戻ってメンテナンスしています。今月は下旬に5日間ほど帰ることにしたん…
生物技術者連絡会通信 2023年3月号 <生物技術者が見た風景〜この痕跡なーんだ?> 生物技術者がフィールドを調査する際に必要な技術の一つにアニマルトラック(動物の生息痕跡)を読むというものがあります。これに関する書籍が写真や図入りでたくさん出版…
生物技術者連絡会通信 2023年2月号 <生物技術者が見た風景〜ハクセキレイ、ピラミッドをつくる> 私が消毒屋だったころに目撃した出来事です。とある会社から、事務所の天井から枯草のようなゴミが毎日落ちてくるけど何だろう?…。という問い合わせが来まし…
生物技術者連絡会通信 2023年12月号 <生物技術者のための時事用語〜ため池特措法> 2023年2月4日に生物技術者連絡会の2023年総会とセミナーが会員限定ながら3年ぶりに開催されます。今回は令和2年(2020年)10月1日に施行された「防災重点農業用ため池に係…
生物技術者連絡会通信 2022年12月号 <生物技術者のための時事用語〜30 by 30> 読みはサーティ・バイ・サーティ。2030年までに地球の陸域と海域の30%以上を自然保護区として守ろうという国際目標で、2021〜2022年に開催された生物多様性条約第15回締約国会…
生物技術者連絡会通信 2022年8月号 <生物技術者のための名所案内〜畔田谷津> 筆者は家庭の都合で現在金沢市に住んでいますが、本来の自宅は千葉県佐倉市にあります。今のところ空き家状態なので月に1〜2回ほど戻ってメンテナンスしに行ってます。佐倉市に…
<生物技術者のための名所案内〜平栗いこいの森> 金沢市は山の尾根先に作られた平山城を中心とした都市で、面積的には山岳部(山林)が全体の三分の二を占め、残りが平野部に砂浜海岸が少しといったところです。山岳部は基本的に険しい地形ですから、人が住…
生物技術者連絡会通信 2022年6月号 <生物技術者のための名所案内〜金沢城公園> 金沢城公園は兼六園と並び金沢市を訪れる観光客の定番名所です。復元された城郭建築や石垣、庭園など、SNS映えするビジュアルなポイントに事欠かない場所ですが、生物技術者の…
生物技術者連絡会通信 2022年5月号 <生物技術者のための名所案内〜健民海浜公園> 昨年の春に金沢市内の健民海浜公園で見られる渡り鳥の話題を取り上げました。今年も4月から多種多様な渡り鳥が続々とここにやってきています。健民海浜公園の中でも,、かつ…
生物技術者連絡会通信 2022年4月号 <生物技術者が見た風景 〜 キクザキイチゲ咲く谷> 4月になるとさすがに北陸でも山の雪は消え、光がいっぱいに当たるようになった地表からは可憐な花たちが次々に咲いてきます。ここは関東とは違い、平野の端からいきなり…
生物技術者連絡会通信 2022年3月号 <総合衛生管理業の生物技術③ ~ 虫の同定に必要なスキル> 総合衛生管理業における動物の同定作業は、その目的や必要とされるスキルが自然環境調査での同定作業と大きく違っています。自然環境調査での同定作業はそれが貴…
生物技術者連絡会通信 2022年2月号 <生物技術者が見た風景 〜 この跡って何?①> 生物技術者が持つべき技能の一つに糞や足跡、羽毛や獣毛、食痕といった動物が残した痕跡、一般的にアニマルトラックといわれるやつですが、その動物を判定する能力があります…
生物技術者連絡会通信 2022年1月号 <今月のデータ 〜 クロヤマアリは巣からどこまで行く?> 2006年、仕事の合間に取ってみたデータを一つ。サッカーグラウンド周りの草地を歩いていたところ、クロヤマアリの巣を見つけました。そんじょそこらにいるアリで…
生物技術者連絡会通信 2021年12月号 <生物技術者が見た風景 ~ ベトナムで見たカエル> 2006年から2007年にかけて、ベトナムのハノイ近郊で動物調査をしたことがあります。自然環境調査ではなくて、工業団地造成地での有害生物調査でした。日系企業が工場を…
生物技術者連絡会通信 2021年11月号 <生物技術者が見た風景 サルの橋> 北陸に住んでいるんだから一度は行かなきゃ、ということで10月末に黒部峡谷に行ってきました。本当は紅葉が見ごろの11月初めに行きたかったんですが、10月までの期限で60歳以上3割引き…