H22.02.08 ウソ

ウソ

<研究部会の活動報告>
*書籍プロジェクトに関するご報告
 先日1月30日に開催されました第16回総会の席で、ほとんど完成した形の一次原稿
を3部ほどプリントアウトして展示しました。
原稿はモノクロでしたので、一部カラー化したページも別に展示しました。
今後の予定ですが、以下の通りとなっています。
・2010年前半を目処に、会員向けの書籍として印刷して会員に無償で配布します。
・印刷数は当面100部程度を予定しておりますが、要望によっては多くすることも検
討します。
・会員に配布した残部については、要請があれば献本を検討します。
・会員向けの書籍とは別バージョンで、2010年初頭から一般書籍化の編集を開始しま
す。
・一般書籍化の作業に関するスケジュールは未定ですが、当面2010年末までの完成を
めざします。
サンプルを3ページほどご紹介します。

<生き物豆知識〜シュロ>
 25年ほど前、植物を育てるのが好きな母と1本の植物を巡ってお菓子を賭けたこと
があります。
家の狭い庭でトウジュロとシュロチクというヤシ科の植物を育てていましたが、植え
た覚えのないヤシ科の植物が生えてきたのです。
トウジュロともシュロチクとも異なる植物で、茎の太さは1センチ、高さは30センチ
ほど、茎に焦げ茶色の繊維が巻き付いていました。
母はそのヤシ科の植物をカンノンチクだと言うのです。
私は植物の勉強をはじめた頃でしたが、関東周辺の林で同じ植物をよく見かけていた
ので、それがシュロの「芽だし」であることを知っていました。
確かに芽が出たばかりでシュロとも異なるように見えますが、シュロだと言っても信
じてくれない母と、生えてきた植物がカンノンチクかシュロかで賭けをしました。
シュロは林を使う鳥が種を運んでくるようで、林がないところではめったにみかけま
せん。
東京の東の方にあった家の近くには林がほとんどなく、母はシュロの芽だしを他でみ
ることがなかったのだと思います。
母は数年間.鉢に植え替えて大事に育てていましたが、カンノンチクと違って根元が
だんだん太くなっていくその植物をやがてシュロと認識し育てるのをやめたようで
す。
賭けはともかく、わかるまで育てるという観察の仕方もあるのかと私の方が根負けし
たことを覚えています。

<ワンポイント環境問題〜エコマネー>
エコマネーとは、通産省(現経済産業省)に勤務する加藤敏晴氏が発案した言葉で
す。
環境・福祉・コミュニティ・教育・文化などの分野において、国が発行するマネー
(国民通貨)に対して、その対象とならない"互酬"の行為を評価し、それらを交換する
ための新しい価値体系にもとづいた地域住民白身が発行する貨幣(地域通貨)のことを
いいます。
このような地域通貨は、世界では既に1930年代の世界恐慌の頃から導入され、現在
約2500の地域で使われています。
日本でも、福祉・介護、環境、高齢者へのインターネット普及補助や都市部と山間部
の住民の交流促進などのコミュニティ再生を目的にしたものなど、各分野を合わせて
約70の地域で導入されています。
エコマネーの具体的な事例としては、例えば、国立市一橋大学らが共に、国立市
のまちづくりを通して行った「KUNY(クニー)」が挙げられます。
これは一橋大学の授業「まちづくり」の中で結成された高齢化班・緑化班・国際化班
など、学生たちと国立市及びその他の地域社会をつなぐツールとして位置づけられて
います。
近年、このようなエコマネーは全国的に広がり始めており、他に「エコポイント」
や「LETS」「タイムダラー」「ふれあい切符」などといった名称のエコマネーが流通
しています。
身近なところでなされているエコマネーを探してみましょう。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供さ
れております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:大谷

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介します。
第17回はウソです。
山の鳥ですが、冬は平地に来ています。
佐倉市でもときどき見ることができます。
のどの赤い部分がチャームポイントですが、声も口笛のようでかわいいやつです。

<研究部会からのお知らせ>
*特にお知らせする事項はありません。

 このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いしま
す。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp