H22.02.27 クサボケ

クサボケ

<研究部会の活動報告>
*特にご報告することはありません。

<生き物豆知識〜モウセンゴケ
 細い山道を大勢で枢物の観察しながら歩いていたところ、前を歩いていた人から、
「これがモウセンゴケだそうです。」という伝言が伝わってきました。
一列でしか歩けないため、先頭の先生がおっしゃったことは伝言ゲームのように伝
わってきます。
ところが、前の人が指でさわっているのは白みがかった本当に分類学上の「コケ」で
す。
モウセンゴケ」は名前にコケとついていても、根や葉があって花も咲けば実も付
き、分類学上はコケよりも高等な被子植物なので、首をかしげながらあたりをよくみ
てみると、確かにモウセンゴケもありました。
モウセンゴケは長さ2センチほどのオタマジャクシのような形の葉を放射状に広げ
て、島状にコケの上に生えていました。
僅かに黄緑が濃いくらいで、コケと同じ色をしているのでわかりにくいのでず。
先頭の先生はコケとモウセンゴケを見間違えるはずはないと思って、生えている方向
だけを指し示されたようなのですが、私の前を歩いていた方は、モウセンゴケをみる
のが初めてで、 一緒に生えていたコケをモウセンゴケと勘違」いしたのです。
コケのほうが「毛せん」を敷いたようにびっしり生えているので勘違いしてしまうの
も無理はないのです。
その人は、本当のモウセンゴケをコケの上に見つけて大笑いをしていました。

<ワンポイント環境問題〜グローカル
近年、地球温暖化・砂漢化・大気汚染など、地球環境の危機的状況が叫ばれ、地球
規模での環境保護活動やそれに対する意識が大きな高まりを見せています。
持続可能な社会の実現には、個人・企業・行政の各レベルで、それぞれが調和した取
り組みが必要とされています。
 そうした状況の中、キーワードとして使われているのが「グローカル」という言葉
です。
グローカルとは、「global(地球全体の)とlocal(地方の)が合成してできた言葉」
で、その意味するところは、環境保全活動において、地球規模で発想し地域の視点で
活動するというスタンスをとることをいいます。
いわば、グローバルな意識とローカルな工夫が大切だということです。
例えば企業が事業活動を行う場合、製品の製造を事業としている企業であれば、地
球環境問題というグローバルな問題に意識を向けつつも、その事業体ができることは
何かを考えることが、ローカルな工夫の第一歩となります。
また事務所においては、省エネや資源のリサイクルに努めること、工場において
は、廃棄物の100パーセント再資源化を目標に掲げて取り組むといったことです。
原材料ひとつ手配するにしても、公害や森林資源の減少といった環境問題への配慮を
行うことなども挙げられます。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供さ
れております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:大谷

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介します。
第18回はクサボケです。
早ければ3月にも、近くの野山でこの花が見られます。
写真のように地面から花が咲いているように見えますので、草だと思われてこの名が
ついてます。
本当は木なんです。
赤い花が妙に目立ちます。

<研究部会からのお知らせ>
*特にお知らせする事項はありません。

 このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いしま
す。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp