H22.03.16 オオタカ

オオタカ

<研究部会の活動報告>
*特にご報告することはありません。

<生き物豆知識〜植物の名前>
 植物の名前を覚えていくうちに、名前と姿がぴったりとくるものがあって、その名
を付けた人のセンスの良さに驚かされたり、逆にちょっと見ただけでは名前の由来は
わからないのに、ある時突然納得するような名前もあります。
 カヤツリグサの仲間の植物はイネの仲間の植物に似て、どれも地味なうえ、仲間の
中でも似たものが多いため、見分けが難しく、この仲間の植物の名前がすぐわかると
いう入は多くはないようです。
この分類の難しい植物の中にも名前の由来がすぐには想像しにくいものがあります。
 「シンジュガヤ」は主に本州では和歌山県と四国、九州、沖縄の明るい草原に生育
し、高さ60〜80センチのイネに似た全体にやや硬い多年草で、茎には鋭い稜がありと
てもざらつくので、さわると引っかかって痛いほどです。
 見た目も地味で、手触りも良くないこの草がなぜシンジュガヤなのか?
実は秋になると、思いもかけない美しい姿を見せるのです。
シンジュガヤは「真珠茅」の意味で、熟した実は大きさ2.5ミリほどですが、きれい
な球形で、白く光沢があり、とても美しく、誰でも「真珠茅」だと思うにちがいあり
ません。
 穂の中の果実を見て初めてシンジュガヤの名前の由来に納得するのです。

<ワンポイント環境問題〜エコツーリズム
 地球環境の危機的状況が叫ばれる中、観光の分野においても、観光が優れた自然環
境や文化遺産などを対象にする以上、環境保護は重要な課題であるとの認識が一般的
になされるようになってきました。
現在では、そうした状況のもと、自然を観光資源として活用することで地域再生を目
指しつつ環境保護を行うという観点から「エコツーリズム」という考えが世界各国で
広まっています。
 エコツーリズムとは、環境破壊の進展や自然志向の高まりとともに、欧米を中心に
発祥し、近年急速に普及した、自然を護りながら自然に親しむ体験型の旅行形態のこ
とを指します。
 こうした考え方が誕生したきっかけとしては、過去の観光が自然や地域社会の破壊
に結びつくことの反省が背景にありました。
 そこでエコツーリズムは一般的な観光旅行とは異なり、フィールドトレッキングや
ホエールウォッチング、歴史探訪(ヘリテージツアー)など、自然学習や歴史文化学習
を重視した少人数のガイド付きツアーを特色としています。
 現在の日本国内では、各地の国立公園などの自然の豊かな地域で普及しつつありま
す。
また、こうした動向に対して環境省では、2004年6月、エコツーリズムモデル事業の
実施地区に、北海道の知床や青森・秋田両県にまたがる白神地区、福島県裏磐梯
東京都の小笠原、兵庫県の六甲、鹿児島県の屋久島など、13地区を選定しました。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供さ
れております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:大谷

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介します。
第19回はオオタカです。
もはや貴重種などではなく、とっても身近な鳥になりましたね。
道ばたを歩いていると隅でガサゴソと音が・・・
目をこらしてみるとオオタカが何か獲物を取り抑えておりました。
狩りの邪魔してすみませんでした・・・

<研究部会からのお知らせ>
*書籍プロジェクトのお知らせ
 総会のときに、書籍名についてアンケートで3案ほど提示し、どれがいいかを出席
者に選んでいただきました。
その結果、書籍名については以下の通り決定しました。
「動物遺物学の世界にようこそ! 〜獣毛・羽根・鳥骨編〜」
表紙を作りましたのでご覧ください。
ただいま4月注の完成をめざして鋭意製本中です。

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す。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp