H22.09.06 アマガエル

アマガエル

<研究部会の活動報告>
*特に報告する事項はありません。

<生き物豆知識〜ヒマワリ>
 ヒマワリは古代インカでは太陽神のシンボルとされ、寺院の石に多く彫られていた
そうです。
真夏の太陽の下で咲く、黄色く大きなこの花はまさに太陽のイメージにぴったりで
す。
 以前は草丈一メートル以上になる大輪のヒマワリが庭の片隅や校庭によく植えられ
ていましたが、あまりに大きい姿は現在の住宅事情に あわないのか、一股家庭では
見かけなくなりました。
最近は40センチ程度の低い草丈の様々な園芸品種が出回るようになり、こちらをよく
見かけるようになりました。
 ヒマワリは、漢字では「向日葵」と耆きますが、お日様にあわせて頭が回転するの
は、伸びる途中の茎で、花がついて茎が仲びなくなる と回転をやめ、南側に傾いた
ままになります。
このため、北側から鑑賞するように植えてしまうと、せっかくの花も後ろ姿しか見る
ことができません。
植えるときは南側から鑑賞できるところが良いようです。
 実は、ヒマワリの花は、大輪のもので約3000個もの小さな花でできています。
周辺の花びらのように見える花は、一日がかりで全部開いていき、その後、周辺部か
ら中央に向かって渦巻き状に順を追って別の小さな花 が咲いていくのです。
これはよく観察しないと気づきません。
 暑い盛り、力強いイメージで咲くひまわりですが、やさしげな小さな花がカを合わ
せて咲いているのです。

<ワンポイント環境問題〜動物福祉の歴史>
 動物福祉の歴史的原点は、1876年にイギリスが「脊椎動物虐待防止法」を成文化し
たことによります。
動物保護に関する法的規制として国際的にも最初で、趣旨は弱い立場の動物を虐待か
ら護る内容でず。
その後の歴史的な流れと社会の変化の中で、一般的な動物福祉の考え方は「人が動物
の立場を認め、単に動物をかわいがり、愛護するだけ でなく、動物の習性や行動を
理解し、動物の基本的権利を守ろうとする思想」といわれ、20世紀の初期から後期に
かけて、イギリスを含め ドイツやスウェーデンなど多くの国で動物保護法を修正・
法律化し、アメリカでは動物福祉条例をも制定しています。
 日本では、1973年に「動物の保護及び管理に関する法律」の制定、1987年に「産業
動物の飼養及び保管に関する基準」、2000年に「動物 の愛護及び管理に関する法
律」(旧動物の保護及び保管に関する法律の改定)、2002年に「展示動物の飼養及び保
管に関する基準」
(一部改正)、「実験動物の飼養及び保管等に関する基準」(一部改正)、「家庭動物
等の飼養及び保管に関する基準」を整備してきていま す。
 動物福祉の目標として、イギリスの農用動物福祉審議会が立案した「五つの原則」
(?飢えと渇きからの自由、?不快からの自由、?痛 み、傷害および病気からの自
由、?正常な行動を示す自由、?恐怖と苦悶からの自由)があります。
五つの原則は産業動物や家庭動物の福祉の原則となりつつあることを考えていく必要
があります。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の 月刊「クリンネス」から提供
されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
第30回はアマガエルです。
毎度ご存じのカエルで、水から遠い場所でも結構よく見かけます。
庭の木の葉っぱをめくると、裏にくっついて休息していたりします。

<研究部会からのお知らせ>
*「動物遺物学の世界にようこそ! 〜獣毛・羽根・鳥骨編〜」の一般書籍化につい

 このたび、会員の皆様に配布しました表記書籍が一般書籍化することとなりまし
た。
出版先や発売日、販売方法などにつきましてはまた追ってお知らせします。

 このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いしま
す。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp