H22.11.02 ウシガエル

ウシガエル

<研究部会の活動報告>
*特に報告する事項はありません。

<生き物豆知識〜ウンカ>
 ウンカの仲間は半翅類の同翅亜目に属し、口吻を植物の茎に刺し込んで汁液を吸う
昆虫です。
背中に白い縦条を持つセジロウンカは夏に多いので「夏ウンカ」、鳶色のトビイロウ
ンカは9、10月に最盛期を迎えるので「秋ウンカ」と呼ばれ、いずれも成虫の体長4〜
5ミリです。
昔から日本の稲作に大害を与え、しばしば飢饉を起こしました。
 これらのウンカは水田で大発生を繰り返す害虫でありながら、長い間、どこで冬を
越すのか不明でした。
1967年の7月に南方定点観測船上での観察がきっかけで謎解きに成功しました。
梅雨の季節に梅雨前線の南側を吹く湿った風(湿舌)に乗って中国南部や東南アジア
から毎年飛来する昆虫であり、日本では越冬しないというのが現在の定説です。
セジロウンカとトビイロウンカには、移動に適した長翅型と定住に適した短翅型の
二型があります。
日本の水田にたどりついたウンカは、短翅型により繁殖を重ね、世代毎にふえて大き
な集団になります。

<ワンポイント環境問題〜水源林>
 東京の水道水の約8割が、群馬県などから利根川荒川水系を通って運ばれていま
す。
都心で生活する人たちにとって、水源がどのような場所にあるのか考える機会はほと
んどないかもしれませんが、東京都では「水源地域の 方々のおかげで、安心して水
を使えるのです」との考えをもとに、雨を吸収して水をたくわえる水源林の見学会を
行っています。
 一泊二日の見学会には、小学校高学年の児童と保護者が参加しています。
次のような内容です。
 森林組合の職員から水源林の重要性についての説明を受け、水源林を守るために必
要な間伐作業を体験します。
実際にノコギリを使って木を切ります。
夜には、地元の子どもたちとキャンプファイヤーを囲んで交流会を行っています。
年によっては、水源林のハイキングをすることもあります。
こうした水源林の見学や地元の人たちとの交流をとおして、「水の大切さ」を実感す
ることができるのです。
 水源林の見学会は、全国各地で催されています。
愛知県・岐阜県三重県では、木曽三川を水源とする下流域の人たちを対象に上流の
水源林の見学会を行っています。
このような催しは、公益森林管理事業の中で実施され、森林取得事業にともない積み
立てられた管理基金の利息を主な財源にしています。
水源林見学をとおして、多くの人が「水源林整備」の大切さを実感し、成果を上げて
います。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供さ
れております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
第32回はウシガエルです。
上陸する直前の、手足が生えてきたやつです。
すごくでかいので、何だかおかしな感じがします。
しかし、親ガエルは水に飛び込むときに何で「キャッ」と叫ぶんだろう・・・?

<研究部会からのお知らせ>
*またまた多忙のため1ヶ月空いてしまいました。
申し訳ございません。

 このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いしま
す。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp