<研究部会の活動報告>
*特に報告する事項はありません。
<生き物豆知識〜アシナガバチ>
アシナガバチの仲間は日本から11種記録され、分類上スズメバチ科のアシナガバチ
亜科に属しています。
人家付近で最も普通に見かける種類はフタモンアシナガバチとセグロアシナガバチ
です。
働きバチの活動が盛んな初夏から夏にかけて巣を守る習性のため攻撃してくるように
なります。
産卵管が毒針の役をし、毒腺につながっています。
したがって、産卵管を持たないオスは刺しません。
4〜5月頃に越冬からさめた女王バチは巣作りを始め、産卵と育児を行いますが、初
夏に働きバチが羽化した後は産卵に専念するよ うになります。
夏の終わりから初秋には新女王とオスが羽化し、旧女王と働きバチは死に絶えて巣は
一年限りで捨てられます。
そして、交尾ずみの新女王だけが樹洞などにもぐって越冬に入るのです。
巣は人家の軒先、木の枝、草むらなどにつくり、育房(巣部屋)の数は平均300〜400
です。
餌は主に青虫(チョウやガの幼虫)で、肉団子にして巣に持ち掃ります。
フタモンアシナガバチは平均体長約16ミリ、黒色で鮮黄色の斑紋を持ち、前伸腹節
(後胸部と腹部第一環節の合体した部分)に縦の 二斑紋、腹部第二背板に円形紋を二
個持っていて、これが和名の由来です。
セグロアシナガバチは、約23ミリで前伸腹節が黒色を呈しています。
<ワンポイント環境問題〜家畜排泄物法>
2004年11月、5年の経過措置を経て「家畜排泄物法」が発効しました。
このことにより畜糞の野積み禁止・罰則が施行されました。
「家畜排泄物法」(家畜排泄物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律)は、
1999年11月、家畜の排泄物について、その適正な 管理を確保し、堆肥として農業の
持続的な発展に資する土づくりに積極的に活用するなどその資源としての有効利用を
促進する目的 で制定されました。
ここで対象とされる家畜の排泄物とは、牛、豚、鶏その他制令で定めるものをいいま
す。
この法律の概要には、農林水産大臣や都道府県知事の役割として、
?農林水産大臣は、堆肥舎その他の家畜排泄物の処理・保管の用に供する施設の構造
設備及び家畜排泄物の管理の方法に関し、畜産 業を営む者が遵守ずべき基準を定め
る、
?農林水産大臣は、家畜排泄物の利用の促進をはかるための基本方針を定め、都道府
県は、都道府県計画を定める、
?都道府県知事は、家畜排泄物の適正な管理を確保するため必要があると認めるとき
は、畜産業を営む者に対して、必要な指導及び 助言、違反に対する勧告や措置命
令、報告徴収、立入検査をすることができる、さらに罰則として、
?指導・勧告が守られない時には罰金(50万円以下)が科せられる、となっています。
そのほか、予算措置、金融・税制上の支援措置等が定められています。
*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株) 発行の月刊「クリンネス」から提供
されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場
<いきもの写真館>
ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
第33回はクサガメです。
日本に昔からいるなじみ深いカメですが、佐倉市ではカミツキガメとかいうやつが横
行して押しまくられているようです。
クサガメは「臭いカメ」の意味です。
草むらにいるカメの意味ではありません。
<研究部会からのお知らせ>
*特にお知らせする事項はありません。
このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いしま
す。
研究部会長 邑井良守(イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp