H23.01.18 ヒガラ

ヒガラ

<研究部会の活動報告>
*報告できる事項は特にありません。

<生き物豆知識〜クサカゲロウ
 「優曇華の花」は3000年に一度咲くといういい伝えがあり、昔からおめでたい吉兆とされてきました。
絹糸のような柄の先に楕円形の粒がついたウドンゲの花の正体は、クサカゲロウの卵塊です。
 クサカゲロウの仲間は脈翅目クサカゲロウ科に属し、カゲロウ目とは全く別のグループです。
クサカゲロウは日本に約40種生息し、成虫・幼虫ともアブラムシやカイガラムシを捕食します。
体は緑色で、透明な翅には緑のレース模様の翅脈があり、金緑色の限を持つ美しい昆虫です.
 代表種のヨツボシクサカゲロウは、日本全国に分布しています。
前翅長は約2センチ、翅をひろげると約4センチで、頭部前面(顔)の四つの黒い斑点からヨツボシという和名がつけられました。
メスは産卵のときに、腹端から糸を出してその先に卵をつけることを繰り返し、ウドンゲの花をつくります。
細い柄の先端に卵をつけるのは、天敵の捕食を防ぐ戦略でしょう。
ふ化した幼虫はアブラムシを食べて成長し、一か月後に成虫になります。
 オスの成虫は、マタタビの葉や果実に含まれるネオマタタビオールに誘引されて、これらをかじります。
この物質を性フェロモンに使うためでしょう。
 かつてはクサカゲロウが灯火に引かれてよく人家に飛来しましたが、都市化の進展にともない年々減少しているのは、淋しいことです。

<ワンポイント環境問題〜環境配慮活動促進法>
 これまで環境への取り組みは、国や地方自治体による規制を中心に行われてきました。

しかし、環境保全はそうした法的な規制のみならず、事業者による自主的な取り組みが重要となります。
そこで、事業者の自主的、積極的な環境配慮への取り組みが進むように「環境配慮活動促進法」が2004年3月に閣議決定され、国会での成立を経て同年6月に公布されました。
 環境配慮活動促進法は、正式には「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」といい、
事業者が環境報告書などを通じて環境情報を開示し、その情報が社会の中で積極的に活用されるように促すことを目的としています。
 本法律の主な内容として、?国や独立行政法人などの中から指定される「特定事業者」には、毎年、環境配慮などの状況を公表するための環境報告書の作成を義務づけていること、
また、?民間の大企業には、環境報告書による自主的な公表やその内容の信頼性を高めるように努めること、
?中小企業が事業活動の環境配慮状況を公表しやすくなるように、国が公表方法に関する情報を提供すること、
さらに、?環境情報の利用の促進に関すること、などが盛り込まれています。
 本法は2005年4月1日に施行されましたが、今後は、大企業に比べて取り組みの点で遅れがちな中小企業に対して、いかに環境配慮活動を促していくかが求められていくようです。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
第34回はヒガラです。
千葉県は関東でも特に温暖なところなので、冬になると山から降りてきた鳥たちでにぎやかになります。
繁殖期ですと山でしか見られない鳥も、この季節には家のそばで見ることがあります。

庭に来たりもしますね。
この鳥もその一つ。 

<研究部会からのお知らせ>
*22日の総会セミナーでは私(邑井)と藤井さんが僭越ながらお話をさせていただきます。
お時間のある方は是非どうぞ。

 このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いします。

 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp