H23.02.14 一般書籍化!

<研究部会の活動報告>
*報告できる事項は特にありません。

<生き物豆知識〜モンシロチョウ?>
 モンシロチョウは日当たりのよい人里を好みます。
幼虫は主に、アブラナ科の栽培植物であるキャベツ・ダイコン・アブラナ・カブラなどの葉を食べて育ち、秋までの間に何回も世代を繰り返します。
発生数の多いときにはキャベツなどの葉は激しい食害を受けますが、成虫は有益な花粉媒介昆虫です。
 モンシロチョウの翅は雌雄とも同じ白い色に見え、飛んでいるときには区別することができません。
しかしモンシロチョウの眼には、雌雄の翅が全く違う色に見えています。
モンシロチョウに見えて人間には見えない色は、紫外線の色(紫外色)です。
 それを確かめるために、紫外線だけを通す特殊なフィルターを付けて写真をとると、メスの翅は白くオスの翅は黒く映ります。
このことから、メスの翅は紫外線を反射して輝き、オスの翅は紫外線を反射していないことがわかります。
 モンシロチョウは人間には見えない色で「性的二型」を成立させました。
短波長300〜400ナノメートル(1ナノメートルは1000分の1ミクロン。10億分の1メートル)に強い反応を示すモンシロチョウのオスは容易にメスを発見できるので、雌雄の取り違えは起こりません。
モンシロチョウの好きな明るい人里では紫外線がよく反射されて縁結びの神となり、子孫繁栄につながるわけです。

<ワンポイント環境問題〜グリーン包装>
 現在、「包装」がゴミ発生の大きな要因となっています。
この問題を解決するには、私たちのライフスタイルや事業者のビジネススタイルの見直し、新たな社会システムの導入などによって、環境負荷の低減をはかることが求められています。
 そこで今日では、ゴミの減量化促進を図るとともに、地球にやさしい循環型社会の実現をはかるため、「グリーン包装」が注目されています。
グリーン包装とは、食料や飲料・日用品をはじめとする消費財が要求する包装機能をもつとともに、環境への負荷を減らす効果が期待でき、持続可能な循環型社会と調和することを目指した環境配慮型の容器・包装のことをいいます。
 具体的な事例としては、ガラスを薄くした牛乳ビンやジャム容器、また表面をポリウレタン樹脂でコーティングし、傷がつきにくく、使用可能な回数を従来の30回から90回に増やした牛乳ビン、さらに、包装に使われるプラスチックなどの原料使用量を削減した容器などがあります。
 なお、NPO法人グリーンコンシューマー東京ネットでは、消費者が自ら包装を選ぶ際の基本原則として、?シンプルなものを選ぶ、?繰り返し使える(リユース)ものを選ぶ、?再生(リサイクル)できるものを選ぶ、?自然界で再生しやすい天然素材を選ぶ、?包装を引き取るシステムがある商品やお店で買う、などを挙げています。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、株式会社環境文化創造研究所の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
 すみません、お知らせでファイルを添付しましたので、今回はお休みです。

<研究部会からのお知らせ>
*昨年会員向けに研究部会が作成した書籍「動物遺物学の世界にようこそ」が今年になって一般書籍化されましたので、この場を借りましてご紹介いたします。
書籍案内チラシをpdfファイルとして添付します。
この書籍は下記のところで入手できます。
〒110-8676 東京都台東区下谷3−10−10
 財団法人 自然環境研究センター
 担当:自然研の斉藤、もしくは里の生きもの研究会の梅田まで
 tel:03-5824-0966/fax:03-5824-0956 mail:ssaito@jwrc.or.jp
amazon楽天ブックス等でも入手可能ですが、すぐ在庫切れになるようですので上記での入手が確実です。

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 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp