H23.04.06 ゴイシシジミ

ゴイシシジミ

<研究部会の活動報告>
*報告できる事項は特にありません。

<生き物豆知識〜イモリ>
皆さんはイモリという生き物をご存じですか?
よく「ああ、夜になると家の壁に張り付いている奴ね」という方がいますが、それはヤモリです。
 イモリは両生類で主に水中にいます。
背中側は真っ黒でおなか側が真っ赤でいかにも俺を食べたらまずいそ、という色彩をしています。
実際、皮膚に毒がありイモリを奸んで食べる動物はいません。
全長は12センチくらいで北海道をのぞくほぼ全国に分布しています。
 ところで、イモリは普通の両生類と同様に春に産卵するのですが、どういうわけか、一部には秋に産卵行動の一部を行うイモリがいるのです。
 イモリはオスが精包という精子の入った包みを水中に落とし、近くに来たメスがそれを体内に取り込むという変わった受精の方法を取ります。
精包を渡すためにオスはメスの気を引き、近くに呼ばなくてはなりません。
そのため、オスはしっぽを振るようなダンスをしたり、メスの前をわざと横切ったりと様々な努力をします。
しかし、秋のダンスの時期にはメスはオスには興味がなく、婚姻のダンスは空振りに終わるのです。
 こんな苦労は本来の産卵期である春だけでいいと思うのですが、なぜ秋にも婚姻ダンスをするオスがいるのか理由はわかっていません。
また、ダンスをするオスが春と秋で同じなのかといった詳しい研究はこれからです。
 二度手間だと思うのは人間だけでしょうか。
それともそれは愛情の深さでしょうか?

<ワンポイント環境問題〜LED照明と省エネ効果>
 今日は照明の世界においても、地球温暖化防止対策に積極的に取り組んでいます。
具体的には、インバータや高効率ランプの開発とその普及促進、センサーや配光制御による照明ロスの低減化などが挙げられます。
中でも特に、LEDなどの新技術を利用した照明器具に注目が集まっています。
 LEDとはLight Emitting Diode(光るダイオードの意)で、電気を直接光に変えるため、従来の白熱灯のように熱の副産物として光を得るのに比べてエネルギー的に効率が高く、多大な省エネ効果が期待されています。
 特に単色光源として用いる場合は、白熱灯の効率よりも優れていることが明らかとなっています。
例えば信号磯の赤色ランプを例にした場合、信号機の直径が30センチの白熱灯は、フィルダがついていない白色光のままなら140ワットで2000ルーメンあるのに対し、赤色フィルタをつけることで効率が悪くなり200ルーメン程度になってしまいます。
この程度であれぱ標準的な赤色LED10本程度で実現でき、消費電力は15ワット程度にすぎません。
なお、日本国内の交通信号機すべてをLEDに交換した場合、原子力発電所2か所分の省電力になるといわれています。
 LEDを使用した照明は、消費電力が同じ明るさの電球の約10分の1、蛍光灯の約2分の1、寿命は半永久的(超高輝度LED・白色LEDは4〜6万時間、低輝度LEDは10万時間)だといわれています。
今後ますますの普及が期待されています。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、株式会社環境文化創造研究所の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
第37回はゴイシシジミです。
もうそろそろ、近所の竹藪や笹藪で飛び始める小さなチョウです。
翅の裏面を見ると白地に黒い点がいっぱいあり、この点を黒い碁石に見立てた名前です。



<研究部会からのお知らせ>
*この度の地震により配信が遅れましたことをお詫び申し上げます。

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 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp