H22.08.02 グリーンアノール

グリーンアノール

<研究部会の活動報告>
*特に報告する事項はありません。

<生き物豆知識〜イチョウ
 イチョウは秋に葉が黄色く色づき、銀杏も落ちてくるので気にとめますが、他の季
節には眺める機会の少ない樹なのかもしれません。
 イチョウの新葉は、コナラやクヌギなどの落葉広葉樹より少し遅れて展開しはじめ
ます。
4月から5月にかけて、新葉の展開とともに花が咲くのですが、大きな樹が多いイチョ
ウではなかなか樹上の花を見ることはできません。
雌雄異株で、雄株の下には長さ2〜3センチの雄花の房が落ちてくるので、花が咲いて
いることに気がつきます。
この房はよく見ると、雄しべだけが螺旋状にたくさんつ・ています。
 イチョウはマツやスギなどと同じ裸子植物で、ウメやユリなどの被子植物とは花の
構造が大きく違うのです。
 現在、日本でみられるイチョウは、実はすべて中国原産のものを栽培したもので
す。
銀杏からの発芽もよく、病害虫に強く、長命で栽培しやすいイチョウですが、日本で
は、約200万〜100万年前に野生のものは絶えたといい ます。
イチョウの仲間は中生代に栄え、世界中に様々な種類が分布していたことが化石から
わかっていますが、中生代の終わりにはほとんどが絶 減し、現在は中国の浙江省
自生するイチョウ、一種だけが現生します。
それが生きている化石とされる所以です。
 日本では街路樹としてたくさん植えられ、見かけることの多いイチョウが、野生で
は絶滅に近いとは想像しにくいことかもしれません。

<ワンポイント環境問題〜牛肉トレーサビリティ
 わが国では平成13年9月に初めてBSE(牛海綿状脳症)が発見され、平成16年3月には
北海道で2頭目BSE感染乳牛が見つかりました。アメリ カでも平成15年12月にBSE
染牛が発見され、日本政府は牛肉の輸入禁止措置をとりました。
 食に対する「安全と安心」を守るため、政府は牛肉トレーサビリティ法(正式には
「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特 別措置法」)を平成15年6月
に公布しました。
その日的は生産段階から流通段階まで一貫した牛の個体識別の管理を行うことで、牛
肉の安全に対する信頼の確保と畜産・畜産関連産業の 発展を目指すことです。
 目的達成のため、生産段階の措置、流通段階の措置及び前二者の担保措置の三点を
盛り込み、生産段階の措置として個体識別番号表示(個 体識別番号、生年月日、性
別、品種、生育地、移動内容・年月日、飼育管理者の住所・氏名等)の情報開示、流
通段階の措置として個体識別 番号表示のほかに生産履歴証明書(BSE検査の実施記
録、給餌内容、と畜での加工日・加工場、送り状、出荷責任者、容器・包装、また小
売 等の場合は店舗の見やすい場所に個体識別番号やロット番号の表示等)の開示を義
務づけ、これらの担保措置として農林水産大臣(地方農政 事務所)による立ち入り検
査、届出等義務違反に対する改善命令及び罰則があります。
 本法律は、生産段階の措置は平成15年12月1日から、流通段階の措置は平成16年12
月1日から施行されています。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、イカリ消毒株式会社
環境保健情報室の協力によりイカリ消毒(株)発行の 月刊「クリンネス」から提供
されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
 ここでは、私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
しかし、特別に8月は「身近じゃない」いきものを続けてご紹介します。
夏休みなので。
第28回はグリーンアノールです。
最近、世界遺産になりそうだということで良くニュースに出る小笠原で話題の、あれ
ですよ。
見た目は美しいので、島の子供たちは良く虫かごに捕まえてましたね。

<研究部会からのお知らせ>
*お知らせする事項は特にありません。

 このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いしま
す。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp