H23.08.18 カブトムシ

カブトムシ

<研究部会の活動報告>
*報告できる事項は特にありません。

<生き物豆知識〜ボラ>
 ボラは暖海性の魚で世界中に広く分布し、淡水と海水の交じり合う河口などにいます。

頭が小さく前頭部が広く扁平しているのが特徴です。
出世魚で体が大きくなるにしたがい、バク、オボコ、イナッコ、スバシリ、イナ(体長18〜30センチ)、ボラ(二年魚以上もの、体長30センチ以上)、トドと呼ばれます。
三年ほどかかって約40センチまで成長し、大きなもので90センチほどになります。
「とどのつまり」とは、ボラの一番大きくなったものの呼び名の「トド」からきています。
また出世魚なので縁起のよい魚とされ、厄払いなどの行事に用いられることがあります。

 秋から冬にかけてが旬で、特に冬のものは寒ボラと呼ばれ味が良いことで知られています。
肉は白身でタンパク質・脂質・ビタミンB1が比較的多く含まれ、味は淡白です。
少し泥臭いので辛し和え・酢みそ和え・赤みそ仕立て・山傲焼き・みそ漬けにされます。

また、ボラのヘソと呼ばれる胃の部分は、串刺しにして塩焼きするとおいしく、珍味とされています。
ほかにバターソテー、フライなどにもします。
 高知の湯ボラという料理は、取れたてのボラを料理して熱湯に入れ、ゆでたものに、酢じょうゆをつけて食べます。
山梨ではイナの身を皮つきのまま薄く切り、マッシュポテトにはさんで丸めてゴマ油で揚げる甲府揚げという料理があります。
カラスミは卵巣の塩干品で、長崎の特産品です。
酒肴の三大珍味の一つにも挙げられています。

<ワンポイント環境問題〜ヒートアイランド現象>
 都市におけるヒートアイランド現象はますます深刻化しております。
中でも東京都の年平均気温は、この100年間で約3℃上昇したといわれています。
ヒートアイランド現象」とは、都市化によってコンクリートアスファルトなどの人工物が増加したことや、エアコンなどの人工的な排熱が増加したことで、
地表面での熱吸収が行なわれず、都市の中心部の気温が周辺部より高くなる現象のことをいいます。
 つまり、都市部は郊外と比べて気温が高く、等温線を描くとあたかも都市を中心に海の中に「島」が浮かんでいるように見えることから、「ヒートアイランド現象」と呼ばれているのです。
 東京都を除いた大都市では、平均上昇気温が2.4℃、中小規模の都市では平均上昇気温は1℃と記録されています。
 急激な気温の上昇は
?夜間の気温上昇で睡眠障害を引き起こしたり、健康に直接悪影響を及ぼす「熱帯夜の増加」、
?熱けいれん・熱失神・日射病・熱疲労・熱射病など、生命の危険に至る「熱中症患者の増加」、
?一時間あたりの雨量が10ミリ以上の強雨や、50ミリを超える「集中豪雨の増加」、
?エアコンや空調使用の増大に伴う「エネルギーの使用量の増大」など、床面積当たりの冷房用エネルギー消費量は過去十年間を見ると、業務用のビルでは約18%、住宅では約27%の伸び率が出されています。
早急な対策が求められているのです。

*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、株式会社環境文化創造研究所の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
7月と8月は少し遠出をして、山の生きものを見てみましょう。
と言うことで、第41回はカブトムシです。
子供の頃の夏休みの思い出といったら、やっぱカブトムシでしょう。
大きなクヌギを探して野山を走り回ってたことを思い出しますね。
最近は雑木林で子供の姿をあまり見ませんけど・・・

<研究部会からのお知らせ>
世界自然遺産登録記念公開講演会「小笠原諸島は、どこから来て、どこへ行くのか?〜魅惑の生物進化と多様性の保全〜」開催のお知らせ
骨同定の川上さんから以下のお知らせが来ております。

(以下 転送文)
みなさま

森林総合研究所の川上和人です。
このたび、小笠原諸島世界自然遺産登録を記念して、下記の通り公開講演会を開催することとなりました。
多くの方のご参加をお待ちしております。
クロスポストのため、重複受信された方には、深くお詫びいたします。

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(転送歓迎)

世界自然遺産登録記念公開講演会■
小笠原諸島は、どこから来て、どこへ行くのか?
  〜魅惑の生物進化と多様性の保全〜」
http://www.ffpri.affrc.go.jp/event/2011/20110828ogasawara/index.html

【開催日時】
  2011年8月28日(日)  14:00〜17:30 (開場13:30)

【場所】
 秋葉原サテライトキャンパス(秋葉原ダイビル12階)
 JR秋葉原駅 徒歩約1分
 http://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/access.html#mapakihabara

【プログラム】
 13:30 開場(南硫黄調査2007記録ビデオ上映)
 14:00 はじめに 可知直毅(首都大学東京 小笠原研究委員長)
 14:10 花外蜜腺を介した植物とアリの関係 杉浦真治(森林総合研究所
 14:50 乾性低木林の樹木の生理機能とその多様性 石田 厚(京都大学
 15:30 休憩
 15:40 小さなネズミの大きな影響 川上和人(森林総合研究所
 16:20 ノヤギが駆除された後の生態系はどこへ行く 畑 憲治(首都大学東京
 17:00 総合討論
 17:30 閉会

2011年6月、小笠原諸島が日本で4番目の世界自然遺産に登録されました。これにより小笠原諸島の自然について、いっそうの関心が寄せられると期待されます。
小笠原は貴重な生物の宝庫であると共に、日本の外来種対策の最前線でもあります。そこで世界遺産登録にあわせ、海洋島小笠原諸島に生息する特異な生物の生態・生理に関する研究の成果と、現在取り組まれている保全研究の最前線について、紹介いたします。

【問い合わせ先】
 Tel: 029-829-8217(森林総合研究所 牧野)
 e-mail: island@tmu.ac.jp

【参加費】 無料
【登録】 不要
【主催】  森林総合研究所首都大学東京小笠原研究委員会
【備考】 この講演会は国際森林年関連行事の一つとして行われます。


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 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp