H23.09.14 フクロウ

研究部会メーリングリスト通信 平成23年9月14日号

<研究部会の活動報告>
*報告できる事項は特にありません。

<生き物豆知識〜タムラソウ>
 タムラソウと、アキノタムラソウは名前を聞くと仲間だと勘違いされそうですが、タムラソウはキク科、アキノタムラソウはシソ科の多年草で、分類上、全く違う仲間なのに似た名前のついた、どちらも晩夏から秋を代表する野山の花です。
 タムラソウは山のススキ草原などに生え、高さ1メートルほどになり、8〜10月頃、箒のように分かれた枝先に、アザミに似た直径約3センチの濃いビンクの花をたくさんつけます。
山の草原は変化が大きく毎年同じようになるとは限らないのですが、年によっては大群落をつくることもあり、見事なタムラソウのお花畑となることもあります。
 一方、アキノタムラソウは丘陵地や山地の樹林の下、山ぎわの畦などに毎年群がって生え、シソの花に似た長さ約1センチの青紫色の花が20センチほどの穂に咲きます。
タムラソウに比べると地味ですが、たくさんの穂がそろって並んでいる様子はタムラソウとは違った、見ごたえがあります。
花期は7〜11月で長い間咲きますが、初秋が花の見頃となることが多いようです。
 タムラソウもアキノタムラソウも漢字では「田村草」「秋の田村草」を当て、名前の由来は不明といわれますが、古くは集合した軍隊を「屯(たむら)」とか、
「党(たむら)」といったそうですから、草原や山里の斜面に花穂を並べ群れ咲く花の様子を古の合戦にたとえて「屯草」「秋の屯草」と名付けられたようにも思えます。

<ワンポイント環境問題〜改正温暖化対策推進法>
 地球環境に深刻な影響を及ぼすため地球温暖化の防止は、今や人類共通の課題となりました。
2005年には、地球温暖化対策をさらに具体化して進めるため「地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律」(改正温暖化対策推進法)が、国会で可決され、2006年4月1日より改正部分が施行(一部を除いて)されたのです。
 この法律が制定された経緯として、1997年京都で開催された「気侯変動枠組条約第三回締約国会議(COP3)」において、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減に法的拘束力をもたせた「京都議定書」が採択されたことに始まります。
 日本でも、京都議定耆の採択を受け、地球温暖化対策の第一歩として、1998年に国や地方公共団体、事業者、国民が一体となって地球温暖化対策に取り組む枠組みである「地球温暖化対策の推進に関する法律」が定められました。
 2002年には、京都議定書の内容を確実に実施するため、京都議定書目標達成計画の策定や、計画の実施の推進に必要な体制の整備などが新たに定められました(同法の一回目の改正)。
今回が二度目の改正となりますが、改正の内容としては
地球温暖化対策推進本部の所掌事務の追加、
②特定排出者(温室効果ガスを一定量以上排出)に温室効果ガスの排出量を算定、国に対して報告の義務を付けた、
③報告されたデータを国が集計して公表する制度の導入などです。
これらのことにより、地球温暖化に対するより一層の取り組みと前進が期待されます。


*<生き物豆知識>と<ワンポイント環境問題>の掲載情報は、株式会社環境文化創造研究所の協力によりイカリ消毒(株)発行の月刊「クリンネス」から提供されております。
この雑誌についての詳細は下記URLにどうぞ。
http://www.ikari.co.jp/ 月刊「クリンネス」編集担当:関場

<いきもの写真館>
 ここでは、特に私たちの身近にいるいきものたちを写真で紹介しています。
第42回はフクロウです。
・・・といっても写真のどこにいるのか分かりますか?
中央に何か白いのがいますよね。
巣立ち前のフクロウのヒナを撮ったものです。
茨城県では「初夏になると木からフクロウが落ちてくる」と聞いたことがあります。
ウソだと思ってましたが、本当に落ちてきてます。
この後、ヒナは杉の幹を脚を使ってガッシガッシと登っていきました。
それも垂直に。

<研究部会からのお知らせ>
*なんと、研究会のブログができました。
皆様、見てやってください。
http://d.hatena.ne.jp/jfbn/
今回まではML通信と同じ内容を掲載しますが、来月以降はブログ版として別内容にしていこうと思います。
よろしくお願いします。

 このメーリングリスト通信に関するご意見、お問い合わせ等は下記までお願いします。
 研究部会長  邑井良守イカリ消毒株式会社) murai@ikari.co.jp